
小田原に行ったら、ぜひお土産に買って帰りたいお菓子があります。それは、『ういろう』です。ういろうと聞くと、京都や名古屋などの有名なお菓子を思い浮かべる方も多いでしょう。しかし、小田原のういろうは、他の地域とは一味違います。なぜなら、小田原のういろうは、ただのお菓子ではなく、薬でもあるからです。
菓子のういろうは、米粉を使用したもっちり食感と上品な甘みが特徴の蒸し菓子で、室町時代に外郎家が考案したとされています。
一方、薬のういろうは、『透頂香』と呼ばれる漢方薬で、頭痛や風邪、胃腸炎などに効果があるとされています。この透頂香の製法は一子相伝で現在まで守られており純粋に『小田原でしか買えない』名物です。
この記事では、小田原のういろうの購入場所、値段、通販の可否について、詳しくご紹介します。
【小田原限定】600年続く秘伝の薬「ういろう」とは?効果・購入場所・食べ方を徹底解説!
小田原「ういろう」の謎を解く!お菓子だけじゃない、その正体は万能薬!?
「ういろう」と聞くと、もっちりとした食感の和菓子を思い浮かべる方が多いでしょう。
しかし、小田原の「ういろう」は一味違います。
実は、室町時代から続く外郎(ういろう)家が代々守り続けてきた、秘伝の漢方薬なのです。
ういろう本店入り口
この記事では、小田原でしか手に入らない「薬のういろう(透頂香)」の歴史、効果、購入場所、そして美味しい「お菓子のういろう」の楽しみ方まで、余すところなくご紹介します!
外郎家秘伝!「薬のういろう(透頂香)」とは?
小田原の「ういろう」の起源は、室町時代に中国から帰化した外郎家に遡ります。
外郎家は、大陸由来の医薬を朝廷に献上し、その功績から「外郎」の姓を賜りました。
戦国時代には、北条早雲に招かれ小田原に移り住み、城下で漢方薬の製造を始めます。
その中でも特に有名なのが、「透頂香(とうちょうこう)」と呼ばれる薬用ういろうです。
約30種類もの生薬を配合した粉末状の漢方薬で、一子相伝の製法は、現代まで外郎家によって守り続けられています。
「透頂香」の主な効能
- 風邪の諸症状緩和: 頭痛、発熱、鼻水、咳など
- 胃腸の不調改善: 胃痛、吐き気、食欲不振、消化不良など
- その他: めまい、動悸、不眠、疲労回復、二日酔いなど
仁丹に似た独特の香りがありますが、苦味は少なく、水またはぬるま湯で服用します(10粒~20粒)。
症状に合わせて舌下で溶かす方法もあります。
透頂香の効能
【注意点】
- 体質や症状によっては、眠気や吐き気などの副作用が出る場合があります。
- 服用量や服用方法については、必ず薬剤師にご相談ください。
小田原「ういろう」はどこで買える?【購入場所】
薬のういろう(透頂香)は、小田原市本町にある「株式会社 ういろう」本店でのみ購入可能です。
透頂香
- 通信販売は行っていません。
- 小田原駅周辺の薬局では取り扱いがありません。
お城のような外観が特徴的な本店では、薬用ういろうの他に、お菓子のういろうや、外郎家特製の羊羹なども販売されています。
外郎家特製『羊羹』
【アクセス】
- 小田原駅東口から徒歩約10分
おもてなしの心が生んだ「お菓子のういろう」
一方、お菓子のういろうは、室町時代に外郎家が国賓をもてなすために考案したのが始まりとされています。
米粉と砂糖を主原料とした蒸し菓子で、もっちりとした食感と上品な甘さが特徴です。
小田原のういろうは、白(白あん)、黒(黒糖)、茶(きなこ)、緑(抹茶)の4色が基本。
季節限定のフレーバー(桜、柚子、杏仁など)も楽しめます。
杏仁ういろう
杏仁ういろうの色合い
杏仁ういろうを実食
お菓子のういろう、おすすめの食べ方は?
そのまま食べても美味しいですが、少し手を加えることで、さらに美味しく楽しめます。
- 焼きういろう: 厚めにスライスしたういろうをフライパンで両面こんがり焼くと、外はカリッ、中はもっちりとした新食感に!バターやジャムを添えるのもおすすめです。
小田原でしか買えない!『ういろうの薬』値段や通販、消費期限は?
小田原のういろうの菓子は味やサイズによって値段が違う
白あん、抹茶、黒糖、きな粉
栗ういろう、杏仁ういろう
小田原名物のういろうには、お菓子と薬の2種類があるのをご存知でしょうか。

お菓子のういろうって、名古屋じゃないの?
そうなんです。
ですが、小田原のういろうは、名古屋のものとは一味違います。
お菓子のういろうは、定番の白あん、抹茶、黒糖、きな粉に加え、季節限定の栗や珍しい杏仁など、様々な味が楽しめます。
値段は1本あたり1,000円前後で、味やサイズによって異なります。
消費期限は7日から10日程度ですが、冷蔵庫で保存すればより長持ちします。
小田原のういろうの薬は容量によって値段が違う
透頂香サイズ別の詳細
一方、薬のういろうは「透頂香(とうちんこう)」と呼ばれ、600年以上も前から小田原で愛され続けている万能薬です。

薬のういろうって、どんな効果があるの?
透頂香は、頭痛、腹痛、めまい、乗り物酔いなど、様々な症状に効果があると言われています。
容量によって値段が異なり、1箱1,650円から10,000円ほどです。
消費期限は約3年と長く、直射日光や高温多湿を避けて保存すれば、長期間効果を保てます。
容量 | 値段(目安) |
---|---|
小 | 1,650円 |
中 | 3,300円 |
大 | 5,500円 |
特大 | 10,000円 |
振出し五香湯
また、透頂香の他にも、粉末状の「振出し五香湯」という薬もあります。
こちらは、胃腸の調子を整える効果があると言われています。
小田原のういろうは通販で買える?
小田原のういろうは、お菓子と薬で、購入方法が異なります。

お菓子と薬、両方とも通販で買えたら便利なのに…
残念ながら、薬のういろうは通販では購入できません。
お菓子のういろうは、Amazonで購入できます。
楽天市場やヤフーショッピングでは、現在のところ取り扱いがないようです(2024年5月現在)。
また、『株式会社 ういろう』の公式ホームページから電話注文し、現金書留で購入することも可能です。
『株式会社ういろう』のホームページはこちらです。
https://www.uirou.co.jp/kashi2.html
一方、薬のういろう(透頂香)は、全国で唯一『株式会社ういろう』本店のみでの販売となっています。 これは、薬事法に基づき通信販売を行っていないためです。
透頂香は数量限定です
透頂香は人気商品のため、購入できる数に制限がある場合があります。
私が訪れた際は、1人3箱まででした。
遠方からのお客さんも多く、まとめ買いをされている方もいました。
小田原を訪れた際には、ぜひ『株式会社 ういろう』に立ち寄り、お菓子と薬、両方のういろうを試してみてはいかがでしょう。
まとめ:小田原でしか買えない!『ういろうの薬』値段や通販は?

小田原でしか買えない名物『ういろうの薬』『透頂香』についてご紹介しました。歴史ある漢方薬で、様々な症状に効果があるとされています。店頭販売のみで通販では買えません。小田原市本町にある『株式会社ういろう』本店でしか手に入りません。(菓子のういろうはAmazonで購入できます)
小田原に行った際は、ぜひお土産として購入してみてください。また、自分や家族の健康管理としても活用してみてください。ただし、副作用や注意点もありますので、使用する前には必ず確認してください。


この記事は小田原の『ういろうの薬』について、その歴史や成分、効能などを詳しくご紹介させていただきました。小田原の名物としても知られている『ういろうの薬』は、菓子だけでなく、本来は漢方薬としても使われるのが過去の歴史からわかると思います。小田原に行く予定がある方や、興味がある方はぜひ参考にしてください。小田原の『ういろうの薬』で、健康と美味しさを両方味わってみませんか?
最後に小田原人より一言、是非とも歴史と文化の観光地『小田原』を今後ともよろしくお願い申し上げます。
